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1人旅では必ず黒い服を着るというはなし

1人旅では必ず黒い服を着るというはなし

2020.02.19 By Kei モノ

旅に出るときの服選びほど面倒なことはないかもしれない。しかし、僕は旅に出るときに黒い服ばかり着るようになってからというもの、その面倒さから解放されるだけでなく、様々な良い変化に巡り合うことができた。今回はそのことについて書きたいと思う。

後悔だらけの「服選び」

僕は今まで何度も東南アジアやヨーロッパなど、文化や気候もバラバラな地域を訪れているが、 毎回パッキングをする時になかなか決められずに困っていたことがる。

そう、服選び だ。

パッキングの時に、いちいち服の組み合わせを考えるのはめんどくさい。

でも、あまり納得のいかない組み合わせはどうしても嫌だ。

ところでみなさんは旅をしているとき、こんな悩みに陥ったことはないだろうか?

事前に現地の天気や自分が訪れる場所、会う人を考えておいて、それから持参する服を選ぶ。

それでも、旅に行くたびに、「あの服も持ってくればよかった。。。」と後悔をする。

大学生になって初めてニューヨークを訪れたときのこと。

9月ということもあり、そんなに暑くないだろうと考えた僕は、シャツやスウェット、コートを持って行った。

しかし、現地はあいにくの猛暑。

当時、英語もろくに話せなかった僕は、公共交通機関も使わずに、汗だくになりながらマンハッタン中を歩き回った。

このときは余計な服を持ってきてしまったと後悔したのを覚えている。

一方で、タイを訪れたときは、逆にとても寒い思いをした。

タイと言われると、日本でいう真夏日が毎日続いているイメージだったので、Tシャツや短パンを中心に、水着なんかも持っていった。

しかし、夜間は豪雨に振られたり、気温の変化に関係なくガンガンに効いた冷房にあたったりと、日中はともかく、とてもじゃないが半袖・半ズボンだけで過ごせる状況ではなかった。

そして、僕はこの時期を境に、旅に出る度に「何が本当に必要なのか」ということを真剣に考えるようになっていった。

「楽」なのは当然、ちょっと自分らしさを

旅に何が必要なのか考えていくと、自然と 機能性の高い衣類 を選ぶようになる。

エアコンの冷気を避けるためのパッカブルのコートや、ビーチだけではなく、街でも着れる水陸両用の短パン。

汚れやベタつきが気にならない、ゴシゴシ洗えるTシャツや、脱ぎ履きしやすいが、バックパックを背負ってもしっかりと歩くことができるサンダル。

そして、僕はここに挙げたアイテムは全て 黒色 で統一している。

それは何故なのか?

楽に旅をできるようなアイテムが揃い始めると、ある日僕はこのように思った。

「もうちょっと 自分らしさ を出そう。」

バックパッカーの聖地、バンコクのカオサンロード。

ぼーっとビールを飲みながら周りを見渡しているときに、ふと気づいたことがあった。

「旅してる人の服ってどうしてみんなカラフルなんだ?」

もちろん白いTシャツだけのシンプルなスタイルであったり、モノトーンで綺麗にまとめている旅人もいるにはいる。

しかし、「真っ黒」は1人も見かけなかった。

こうして、僕は全身「真っ黒」の旅人になった。

他の色を楽しむための「黒」

「黒い服」で旅をする中で、1つの発見があった。

自分が「黒」ばかり身につけていることで、他の色がより綺麗に思えたのだ。

どんなときも「黒」を身につけているからか、自らの自分に向ける視線は弱くなり、どんどん自分の外に視線が向いていった。

飛行機から見る空の色や歩ききった日に飲むビールの色。

今まで気づくこともなかった色を楽しめるようになっていったのだ。

それと同時に、

いかに自分は自分自身にばかりを目を向けていたのか

ということを痛感した。

「旅」を「日常」に取り入れる

このスタイルを始めて一年くらいが経った。

最近の僕は、

「旅」での自分のスタイルを「日常」にもどんどん取り入れること

を考えている。

日常で着る服を選ぶときも迷う必要がないように、普段着る服を「ユニフォーム」のように決めてしまうつもりだ。

日常の中でも、同じように自分の納得している服を身に着け、自分のスタイルを貫く。

それによって、今まで気づかなかった生活の中の小さなことに目が向けられるのではないだろうか。

そのように考え始めてから、「ユニフォーム」を決めようと思った。

街を歩いていても、黒い服を意識するようになり、

最近また黒い服を買ってしまった。

少し肌寒い場所に行くときや、手ぶらで動き回りたいときに活躍しそうなコートだ。

これがまた便利で、既存のコートのポケットには絶対入らないサイズのものが入ったりする。

それぞれのおすすめアイテムについても、今後記事にしていきたいと思う。